お住まいの塗装の色を選ぶ際は、洋服のように自分の好きな色や、カタログから選ぶだけというものではありません。
外壁塗装を施すと通常は10年程はその色のままです。
そのため色選びは慎重に行う必要があります。
今回はそんな外壁塗装の色選びにおけるポイントを簡単にご紹介いたします。
1.白・黒は汚れが目立ちやすい
一般住宅の外壁は年月の経過とともに確実に汚れがついていきます。
そのため汚れは目立ちにくい色を選ぶ方がオススメです。
2.赤・青などの原色系は経年劣化で古びてしまう
真っ赤・真っ青といった原色系の色は、経年劣化で色が薄くなってしまうことも考慮しないといけません。
色が薄くなってしまうと、古びた感じに見えてしまい、当初思っていたものと違うものになってしまいます。
実際に年月が経過すると古くなっているので、どのような色でも古く見えるのは仕方がありませんが、原色系はその傾向が強くでるということを頭に入れておきましょう。
3.周辺環境との調和を考える
個性が重んじられる時代ではありますが、周りの色がクリーム系、暖色系なのに、ブルーを選んでしまった場合、それだけで周辺の景観が損なわれてしまいます。
個性を主張するのは目立たない部分だけにし、基本的には街の構成要素の1つであると認識することでトラブルを回避できるでしょう。
4.色選びはだいたいの系統から選ぶ
最初からはっきりと○○色!と決めるのではなく、大きな系統から色の雰囲気をイメージしていきましょう。
グレー系、ブラウン系、クリーム系など、なんでも構いません。
意識しながらお住まい周辺を散歩することで、自分の家にあった色の系統を探すのもオススメです。
またその際は朝・昼・夜といった時間による見え方の違いや、天気による違いも気にしてみましょう。
5.市区町村に景観ガイドラインがないか確認
市区町村のなかには「景観ガイドライン」を定めているところもあります。
例えば京都はこの景観ガイドラインが強力なため、有名チェーン店であっても景観を損なわないために外観の色を変更しています。
もちろんこれは個人宅であっても例外ではありません。
そのためお住まいの市区町村のガイドラインを確認するようにしましょう。
6.面積効果に注意して色見本を見る
色見本やカラーサンプルを見てイメージを湧かせたいという方も多いと思います。
その時に考えなくてはならないのが面積効果というもの。
これは色の大きさによって見え方が変わってしまう視覚効果のことで、具体的には「色見本では色が濃く見えたが、実際外壁に塗って見ると薄く見えてしまう」といったもの。
色は大きな面積になるほど
- ・色が薄く見える
- ・色が鮮やかに見える
- ・色合いが強調されて見える
と感じてしまいます。
そのため色見本から選ぶ際は、イメージする色より彩度を明度を下げて、色相も馴染みの良い控えめな色を選ぶのがポイントです。
7.光源によっても見え方が変わる
色見本を参考にする際に気をつけることのもう1点が、光源に関してです。
これは光の源が蛍光灯が太陽光かによって色の感じ方が変わってしまうというもの。
つまり色見本でもなんでも、塗装の色を考える際は、室内でなく実際に外壁がさらされる屋外で考えることがオススメです。
あまりお客様のことを考えず色を提案してくる業者もいるなかで、色選びに失敗する方も多くおられます。
そうなってしまわないように、まずは業者選びからきっちりと行うようにしましょう。