2021年、初のブログ更新となります。皆様、本年もよろしくお願いいたします。
さて、一月は大雪のニュースがよく流れていますね。また、コロナのニュースも連日、目にする状況が続いております。
そんな中でも、当社は自分たちの仕事でお客様を少しでも笑顔に出来るように日々奮闘しております!この『塗装のマメ知識』の記事が少しでもお役に立てれば幸いです!
今回はそんな大雪のシーズンだからこそのテーマです。
■『冬でも塗装工事はできるのか?』
「冬は塗装工事に向きません」という記事をたまに見かけます。確かに豪雪地域など、雪が当たり前のように積もってしまう地域では施工が難しくなるのも頷けます。
ですが「冬だから塗装工事ができない」というのは違いますよね。寒いだけで向かないなんてあり得ません。でも気候に左右される工事なので、メリット・デメリットはあります。冬の塗装工事には、ある程度心構えが必要だったりするんです。
○冬に塗装工事を行うデメリットとは?
【1】日照時間が短いので、作業できる時間が短い
【2】乾燥までに時間がかかる
【3】万が一雪が積もれば作業がとまる
「日照時間が短くなっても勤務時間は変わらないのでは?」と思われる方もいらっしゃいますが、実際は霜や夜露で壁や屋根が濡れていた場合、乾くまで作業ができないからです。日照時間が短くなると、霜や夜露は格段に早い段階で現れます。このまま塗装しても効果が薄く、意味がないんです。
そして万が一、雪が積もると作業はそこでストップします。とはいえ他の季節に雨が降れば同じように施工ができません。雪が降る平均降雪日数は、過去15年を見返しても多くて15日程度。雪そのものが施工の邪魔になることの方が少ないケースもあります。
○冬に塗装工事を行うメリットとは?
【1】晴れの日が多く、施工日程を組みやすい
【2】湿気が少ない
塗装工事は単に着工日が晴れていればいい、というわけではありません。梅雨時期は余裕をもってスケジュールを組みますが、それでも予測より雨の日が多ければ、すべての工程が遅れます。冬は雨そのものが少ないので、スケジュールに狂いが出ることが少ないということです。
また湿気が少ないことも塗料にとってはメリットです。塗料は正確には「硬化する」というのが正しく、これは日射量、湿度、風で左右されます。湿度の高い春や秋はこの硬化速度が低下しますが、冬場は日射量が弱いだけで湿度が低く、硬化するには悪くない条件になります。
■大切な心構えは、気候による塗装面の状況の確認
基本的にやはり、霜や夜露で濡れている面は塗れません。次に塗料が乾く=硬化する時間を多めに取ること。これらを踏まえて、スケジュールを組むことがもっとも大事です。これを加味しない塗装工事は施工不良となってしまうので、ご注意ください。