塗装職人は三種の神器を持っています。
それはもちろん塗装工事に必要な道具だからです。
そしてその三種類の道具を使い分けて、
それぞれこのような呼び名の工法がついています。
「ローラー塗り・刷毛塗り・吹き付け塗装」
もうお分かりですね。三種の神器はローラー・刷毛・スプレーガンです。
塗装職人はこの三種類の道具を使い分けて塗装工事を行っています。
ではそれぞれの塗り方とは?仕上がりに違いはあるのか?
もちろんそれぞれで違うからこそ、編み出された工法ですから、
今回はそちらをご紹介していきます。
■もっともポピュラーな『ローラー塗り』
毛やスポンジ状のローラーに塗料を含ませて、外壁や屋根を塗っていく方法です。
多くの施工でもっともポピュラーで、扱いの多い工法ですね。
塗料の飛散がしにくいことが、隣家との距離が近い現在の住宅事情とマッチ。
それでこの工法が普及したとも言われています。
ローラー塗りは道具を使って直接塗っていくため、手塗りとも呼ばれています。
面積が広い外壁や屋根を塗る場合でも比較的、スピーディに塗装できることが特徴です。
■高い技術が必要な『吹き付け塗装』
スプレーガンという機械によって空気の力を利用したり、
塗料を直接加圧して粒子状にし、塗る部分に吹き付ける方法です。
現在のようにローラー塗りが主流になる一昔前は吹き付け塗装が一般的でした。
最大のメリットは外壁に様々な模様がつけられること。
技術は必要ですが、意匠性が高く、人気の工法です。
またその作業スピードも圧巻。
ローラー塗りの数倍早く塗装できると言われており、
今でも大規模な建物の塗り替えでは吹き付け塗装が選ばれることもあります。
■『刷毛塗り』
小さな刷毛を使って塗装していく方法です。
広い場所の塗装には向いていませんが、小回りが効き、狭い場所の塗装に向いています。
また実際には経験と技量に左右される工法なので、
仕上がりに差が出やすいことも業界では有名です。
それこそ昔は刷毛だけで建物を塗っていたのですから、
その頃を知る方々には本当に頭が下がる思いですね。