屋根塗装の塗膜が剥がれると不安になりますね。
それが塗装してから2~3年ほどだと、なおさらかと思います。
この剥がれの原因とは何でしょうか。
今回は屋根塗装の剥がれる原因について、ご紹介いたします。
■施工不良が原因
塗料のグレードに関わらず、施工から2~3年ほどで剥がれが生じている場合は、施工不良である可能性が高いです。
・下地の処理が適切ではなかった
屋根塗装・外壁塗装は、塗料を塗る前に長い時間をかけて下地を処理します。
金属屋根を例にあげると、サビが生じていればケレン作業というサビを落とす作業がありますし、塗料の密着を高めるためにサンドペーパーでわざと下地に細かい傷をつける目荒らしという作業が入ります。
ほかに下地についた汚れを高圧洗浄で落とすなど、塗料の持つ耐久性を十分に発揮できるよう、さまざまな処理をおこなうのですが、この下地処理が不十分だと数年で剥がれを起こすことに。
新しく塗った塗膜と下地の間に不純物がある状態なので、そこから隙間ができてしまうのです。
・塗料の選択ミス
屋根塗装・外壁塗装では、基本的に1度の工事で2種類の塗料を使用します。
それが下塗り材と上塗り材です。
下塗り材は上塗り材と下地をくっつける接着剤の役割があり、下地や上塗り材によっては使い分けが必要なのですが、相性の悪い製品の組合せもあり、この選定を間違えると剥がれてしまうことになります。
また、メーカーの提示する塗料の使用量を守らず薄く塗ったり、希釈する水や有機溶剤の量を間違えたりなどの不適切な使用も、剥がれの原因とされています。
・乾燥時間を確保しなかった
塗装工事には、乾燥する時間を確保しなければならない工程が多いです。
下地処理段階では高圧洗浄を行いますが、終了後は1~2日ほど乾燥時間を取ることが多いですし、塗装では1回ごとに十分な乾燥のため数時間置くのが普通です。
このような乾燥時間を守らなかったり、雨が降っている状態で工事を進めてしまったりすると、しっかりした塗膜を張れません。
■経年劣化が原因
数年後ではなく、10年ほどが経ってから剥がれた場合は経年劣化が考えられます。
・塗料の耐久年数切れ
塗料は主成分とする合成樹脂の種類や立地環境によって耐久年数が異なりますが、単純に寿命が尽きると剥がれることがあります。
こちらは職人や塗料のせいではないので、発見したら2回目の塗装を検討したほうがいいでしょう。この場合、屋根の劣化も進んでいるので、屋根塗装ではなく葺き替え工事・重ね葺き工事をしたほうが経済的なことがあります。
・環境による影響
屋根は絶えず紫外線や風雨を浴びているので、一日ごとのダメージは少なくても、何年も重ねれば劣化は避けられません。
立地によっては塩害や凍害の影響を受けて、塗料の寿命よりも短い年数で剥がれが生じることもあるでしょう。
■施工不良と思ったら再塗装を
もし施工不良だと思った場合は、施工した塗装業者に剥がれを報告しましょう。
保証書には、剥がれが起きた場合は再塗装する旨が書かれていることがほとんどです。
保証書をもらっていない・明らかに向こうの不手際なのに対応しないという場合は、消費者センターや法テラスなどの無料の相談窓口にかかるといいかもしれません。実際、消費者センターには外壁塗装・屋根塗装のトラブルに関する相談が多く寄せられています。
■まとめ
屋根塗装の剥がれの原因はさまざまなものが考えられますが、見極めのポイントとしてはそれが2~3年と短期間のうちに起きたものなのか、7~10年ほど経ってから起きたのかの2つです。
株式会社フジイ建装は姫路市を中心に兵庫県にて、外壁塗装・屋根塗装を承っております。
一般住宅以外にも、店舗やアパート・マンションの塗装工事も行っており、足場組みや防水工事も行えますので、大規模修繕工事の際にぜひお役立てください。
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