姫路市で外壁塗装・屋根塗装を行っております、株式会社フジイ建装の藤井丈史です。
3月下旬~4月上旬までは春雨前線が停滞するため、梅雨ほどではなくとも全国的に雨の日が続きます。
そのような時期に、天井や窓の近くに水シミを見かけたことはなかったでしょうか。
雨漏りは知らないうちに進んで、気が付けば大きなダメージをお家に負わせることもしばしば。もし見かけたら要注意です。
よく誤解されるのですが、「雨漏りしているから外壁塗装・屋根塗装をしようと思って」というお客様がいらっしゃいます。
本人としては塗装すれば雨漏りが止まる、という認識がある様子ですが、これはもう完全に逆です。
外壁塗装は雨漏りの予防であって、根元から解決するものではありません。
起きてしまってから塗装をしても、お家はダメージを負ったままで、なんならそのまま進行します。
今回は外壁からの雨漏りと、外壁塗装の役割について解説したいと思います。
もし雨漏りを起こしている状態で、外壁塗装・屋根塗装をお考えでしたら、ひとまず立ち止まって考え直してみてください。
■外壁塗装は雨漏りを予防するもの
そもそも、外壁塗装の役割とは何なのか、というところから。
外壁塗装は外壁のメンテナンス工事の一つで、塗装することで防水性・耐久性を上げて、お家を長く住めるようにするのが目的です。
工事では単に塗料を塗るだけではありません。ひび割れを補修したり、目地のシーリングを新しくしたりするなど、劣化の生じた部分を塗装前に修復する工程があります。
そのため、タイルなどの外壁を除いて、どのようなお家でも必要とされている工事です。
この修復工程を挟むなら、雨漏りも直せるのでは? と思ったかもしれませんが、実はそう簡単な話ではありません。
雨漏りは非常にやっかいで、原因や発生場所を特定しにくいです。雨漏りが起きている穴を直したと思っても、蓋を開ければほかにも穴が開いていた、というのはよくある話。また、この特定作業は専門の知識と経験がある方でないと、すぐには解決できません。
残念ながら外壁塗装を行う職人に、雨漏り修理の知識がある方は多くありません。
外壁塗装の標準工事に雨漏り修理が入っているわけでもないので、解決したいと思って塗装を依頼しても、雨漏りは直らないでしょう。
■外壁の雨漏りはどこから?
天井からの雨漏りは想像しやすいですが、外壁からの雨漏りも多く発生します。
とはいえ、外壁からの雨漏りなんて正直ピンと来ませんね。
それもそのはずで、外壁の雨漏りは気づかないうちにゆっくり進み、水シミなどの分かりやすいサインはあまり出てきません。壁内に入り込んだ雨水は上から下へ流れるので、壁の表面にシミが出るのはまれだからです。
具体的にはどこから雨水が浸入してくるのでしょうか。
・シーリング
シーリングは外壁のつなぎ目部分に詰められている、ゴム状の建材です。
このシーリングが外壁表面の隙間を埋めて、雨水の浸入を防いでいますが、経年劣化すると硬化し、ひび割れや剥がれが起きてしまいます。そうなると穴が開いた状態になるので、長期に渡ると雨漏りになるでしょう。
シーリングは外壁塗装の工程で詰め直しますが、雨漏りが進行しているなら外壁材を取り外しての改修工事になります。
・窓サッシ
窓は開口部なので、雨の浸入に対して弱いです。
窓サッシと外壁の間はシーリングが使われていますが、先述したとおり劣化すると穴が開いた状態になって、雨漏りが起きやすくなります。
ほかに、地震の揺れによって負荷がかかり、窓サッシから外壁に向かってひび割れが生じることも珍しくありません。このひび割れは地震が原因と見なされた場合、地震保険による補修も可能ですが、雨漏りの補修には全額下りない可能性が高いです。
・取り合い部分
お家はさまざまな部材でできていますが、異なる部材同士がくっついている部分は雨漏りが起きやすいです。
ひさしと外壁の境目、ベランダやバルコニーの笠木(手摺り)と外壁の境目などが取り合いにあたります。
とくに板金が使用されている場合、温度変化によって金属は伸び縮みする性質から、隙間ができやすい傾向にあります。軽度であればシーリングの詰め直しや、板金の交換で解決しますが、重度なら改修工事も考えられるでしょう。
・サイディングの反り
現在の住宅のほとんどには、窯業系サイディングという外壁材が使用されていますが、劣化すると反ってしまいます。
これは水を含んで膨張、乾いて収縮を繰り返すことで発生する現象で、ひどい場合はサイディングの下が丸見えになっていることも。修正ができないので、サイディングの張替えを行う必要があります。
■雨漏りしやすいお家の特徴
ご自宅が以下のような特徴を持っているなら、雨漏りを起こしやすいです。
築10年ほどがたっているなら、早めに外壁塗装をしたほうがいいでしょう。
・軒がない、短い家
現在の住宅は屋根の軒がない、もしくは短い形状をしていることが多いです。
なぜこのような形状なのかというと、デザイン性を優先したり、狭い敷地いっぱいにお家を建てることから軒をつくる余裕が残っていなかったりするからです。
しかし、軒がない状態だと外壁が直接、風雨や紫外線を浴びることになるため、寿命が大きく削られてしまいます。
日本住宅保証検査機構(JIO)の調査によれば、2010~2016年に保険金の支払いを認めた雨漏りの内訳において、軒のない家が約7割を占めていました。
参考元:日本住環境株式会社「総合カタログ 2022年4月発刊」
・バルコニー、ベランダの下が室内
2階などにあるバルコニー・ベランダの下が室内になっていると、こちらも雨漏りを起こしやすいです。
バルコニーやベランダの床は、通常、防水層という雨水を床に通さないための設備が整えられています。しかし、この防水層は当然劣化するので、適切な時期に補修を行わないと、雨水が徐々に防水層の下に浸み込んでいくでしょう。
バルコニー・ベランダの下が、テラスなどの室外なら不便は感じにくいですが、室内だと悩まされやすいかもしれません。
・外壁がでこぼこしている
外壁の造り自体がでこぼことしているお家は要注意です。
このような外壁はつなぎ目が多いため、その分雨漏りに対する弱点が多いからです。
つなぎ目を埋めているシーリングは外壁よりも耐用年数が短い傾向があり、劣化すると剥がれたりひび割れたりします。そうすると中に水が入りやすくなるため、タイミングを逃さずに打ち替えや外壁塗装をしなければいけません。
■姫路市での外壁塗装は株式会社フジイ建装まで!
株式会社フジイ建装は、姫路市にございます塗装店です。
一戸建て住宅の外壁塗装のほか、屋根塗装、店舗塗装、防水工事などを承っております。
建設業許可がございますので、マンション・アパートの塗装工事、橋梁などの大型建造物にも対応できます。
各種塗装工事をご依頼の際は、以下よりお問い合わせくださいませ。
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【過去記事】
失敗したくない!外壁塗装の業者選びで気を付けたいポイント集
『雨の日』に外壁塗装をしてはいけない理由|最適な時期や天候を紹介
外壁塗装を行うことでのメリットとは?
【外壁塗装】イメージ通りに!外観デザインに合わせた色の選び方
■まとめ
外壁塗装・屋根塗装は、雨漏りを防ぐために行うメンテナンス工事です。
もし、雨漏りを起こしている状態でしたら、雨漏り調査を依頼するようにしましょう。
雨漏り部分を補修してから、外壁塗装・屋根塗装をご検討くださいませ。